「海外FXは税金が高い」「国内FXの方が得」とよく言われます。
でも、これは たくさん稼いでいる人の話 です。
税金の得か損かは、自分の給与の課税所得と、年間いくらFXで稼いでいるか で決まります。
そして結論から言うと、30代の平均的な会社員なら、年間180万円くらい安定して稼げるようになるまでは、海外FXの方が税金は安い です。
「国内FXの方が得らしいから」と国内を使っている人ほど、今回の計算を見てほしいと思います。
そもそも税金のかかり方が違う
国内FXと海外FXは、税金の計算方法がまったく別物です。
国内FX:申告分離課税(一律20.315%)
国内FX(DMM FX、GMOなど)の利益は、いくら稼いでも税率は一律です。
| 内訳 | 税率 |
|---|---|
| 所得税 | 15% |
| 復興特別所得税 | 0.315% |
| 住民税 | 5% |
| 合計 | 20.315% |
住民税もこの中に含まれているので、あとから追加でかかることはありません。100万円の利益なら、税金は約20.3万円で固定です。
海外FX:総合課税(累進課税・雑所得)
海外FX(XMなど)の利益は「雑所得」で、給与などと合算されて累進課税 されます。
つまり、給与の課税所得の上に、FX利益が積み上がっていくイメージです。稼ぐほど税率が上がります。
総合課税の実質税率(所得税+住民税10%)は次の通りです。
| 課税所得(給与+FXの合計) | 所得税率 | 実質税率(住民税込み) |
|---|---|---|
| 〜195万円 | 5% | 約15.1% |
| 195万〜330万円 | 10% | 約20.2% |
| 330万〜695万円 | 20% | 約30.4% |
| 695万〜900万円 | 23% | 約33.5% |
| 900万〜1,800万円 | 33% | 約43.7% |
ここが分岐点です。
国内FXは一律 20.315%。海外FXの実質税率がこれを超えるのは、合計課税所得が 330万円 を超えて「約30.4%」のゾーンに入ったときです。
30代の平均年収はいくら?
国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、年齢別の平均年収はこうなっています。
| 年齢 | 平均年収(全体) |
|---|---|
| 25〜29歳 | 407万円 |
| 30〜34歳 | 449万円 |
| 35〜39歳 | 482万円 |
今回は30代前半の平均、年収450万円 をモデルにします。
年収450万円の課税所得を計算する
会社員・独身・扶養なしとして概算します。
- 給与所得 = 450万 −(給与所得控除 134万)= 316万円
- そこから所得控除を引く
- 社会保険料控除:約66万円
- 基礎控除:88万円(※2026年時点の暫定額)
- 課税所得 = 316万 − 66万 − 88万 = 約165万円
つまり、30代平均の会社員は、給与だけなら課税所得はおよそ 165万円。まだ「約15.1%」の一番低いゾーンにいます。
いくら稼いだら国内FXが得になる?
課税所得165万円の人が海外FXで稼いだ場合、利益は165万円の上に積み上がります。
- 165万〜195万:約15.1%
- 195万〜330万:約20.2%
- 330万を超えたら:約30.4%(ここで国内より高くなる)
実際に、利益額ごとに税金を比べたのがこちらです。
| FX年間利益 | 海外FX(総合課税) | 国内FX(20.315%) | 安いのは |
|---|---|---|---|
| 50万円 | 約8.6万円 | 約10.2万円 | 海外 |
| 100万円 | 約18.7万円 | 約20.3万円 | 海外 |
| 180万円 | 約36万円 | 約36.6万円 | ほぼ互角 |
| 300万円 | 約72.9万円 | 約60.9万円 | 国内 |
| 500万円 | 約133.7万円 | 約101.6万円 | 国内 |
30代平均(年収450万・課税所得165万)の場合、分岐点は FX利益 約180万円。
- 利益 180万円まで:海外FXの方が安い、またはほぼ互角
- 利益 180万円を超える:国内FXの方が安い(差はどんどん広がる)
利益が300万円を超えるあたりから、国内FXとの差は年間10万円以上に開きます。利益が大きくなるほど、一律20.315%の国内FXが効いてきます。
年収700万円を超える人は、最初から国内FXが得
ここまでは30代平均のケースでした。
もし給与の課税所得がすでに 330万円以上 ある人(年収でおよそ700万円以上)は、FXの利益が最初の1円から「約30.4%」のゾーンに乗ります。
この場合は、FXでいくら稼いでも国内FXの方が安い ということになります。
逆に、給与が低い人・専業主婦(主夫)・学生などで課税所得が少ない人は、利益がそこそこの額になるまで海外FXの方が安いままです。
税率以外の違いも見ておく
税金は「率」だけで決まりません。次の違いも国内FXが有利なポイントです。
- 損失の繰り越し:国内FXは損失を翌年以降3年間繰り越せる(確定申告が条件)。海外FXは繰り越しできない。
- 損益通算の範囲:国内FXはFX・CFD・先物などの間で損益通算できる。海外FXは他の雑所得との通算のみ。
- 追証・信頼性:海外FXはハイレバレッジやボーナスが魅力だが、出金や運営面のリスクは別途考える必要がある。
ただし、これは「毎年180万円以上コンスタントに勝てている人」に効いてくる話です。
そもそも、年間180万円も勝ててますか?
ここが一番大事なところです。
FXで 年間180万円を安定して稼ぐ というのは、かなりの実力が必要です。月にならすと毎月15万円。負けた月があっても年トータルで180万円をプラスにする、ということです。
多くの人は、まだそこまで到達していません。それどころか、年間の利益がプラスになるかどうかの段階だと思います。
その段階で「国内FXの方が税金が得だから」と国内を使うのは、はっきり言って メリットをほとんど受けられていません。
- 利益がまだ小さいうちは、そもそも税金の差はわずか
- 課税所得が低いゾーンにいるうちは、むしろ海外FXの方が安い
- 国内FXの一律20.315%が効いてくるのは、年間180万円を超えてから
つまり、まだ180万円も稼げていないのに国内FXを選ぶ理由は、税金の面ではほぼない ということです。
おすすめの順番
税金だけで考えるなら、こういう順番がシンプルです。
- まずは海外FXでしっかり稼げるようになる
- ハイレバレッジで少額から資金を伸ばしやすい
- この段階では税金も海外FXの方が安い
- 年間180万円以上を安定して稼げるようになったら、国内FXへの切り替えを検討する
- ここから先は一律20.315%の国内FXが有利になる
- 損失の繰り越しや損益通算のメリットも活きてくる
順番を逆にして、まだ稼げていないうちから国内FXにこだわる必要はありません。
僕が海外FXを使う理由
僕自身は、給与の課税所得が330万円のすぐ下のゾーンにいます。FXで数十万円プラスになると、それだけで合計が330万円を超えてしまう位置です。なので税金面だけを見れば、国内FXの方がお得に見えます。
それでも僕は海外FXを使い続けています。税金よりも大事にしていることがあるからです。
海外FXには、追証なし(ゼロカット)とハイレバレッジという仕組みがあります。これを使えば、FX口座にまとまった資金を入れておく必要がありません。
実際に僕は、口座にほとんどお金を置かず、証拠金たった1万円からスタートして、それを毎年数千万円まで伸ばしています。
仮に相場が急変して負けても、入金した分以上のお金は失いません。追証もないので、生活資金や貯金に手をつけずに済みます。
つまり、限りなくノーリスクに近い形で、大きなリターンを狙えるということです。
税金で多少得をすることよりも、元手を最小限に抑えて、ノーリスクに近い形で運用できる こと。
僕にとってはこちらの方が、資産運用としてはるかに価値があります。
だから、税金面では国内が有利なゾーンにいても、僕は海外FXを選んでいます。
まとめ
- 国内FXは一律 20.315%(住民税込み)、海外FXは総合課税(累進)
- 分岐点は「給与+FXの合計課税所得 330万円」
- 30代平均(年収450万・課税所得約165万)なら、FX利益 約180万円 を超えてから国内FXが安くなる
- それまでは 海外FXの方が税金は安い、またはほぼ互角
- だから「まだ180万円も勝てていないのに国内FX」は、税金面ではほぼ意味がない
- まずは海外FXで年間180万円を目指し、そこを超えてから国内に切り替える のが合理的
- 海外FXの方が税制面以外のメリットが大きい





